パンの街アルタムーラ


バジリカータ州のマテーラ観光を終えて、次の目的地はプーリア州、バーリにあるマッマセリア(アグリツーリヅモ)。

マッセリアのオーナーのリタが私たちをマテーラまでお迎えに来てくれその足で、

「プーリア州と言えばアルタムーラのパンが1番美味しいのよ!」と言い、老舗のパン屋さんへ連れて行ってくれました。
フォルノ・アンティコ ・サンタ・キアーラと言う名前で、創業1423年。
この街で一番古く、現在でも薪窯でパンを焼いてる所は多くはないので貴重な存在とのこと。

到着がお昼近かった為、この日のパン焼きはすでに終了してしまってました。
「空っぽだけど、窯の中は見られるわよ!」
と声を掛けていただき、遠慮なく工房の奥へ入り見させていただきました。

大きさはとにかく広い。
私中に入れるよね⁈って感じでした。
後で聞いたら50㎡だとか。それはどんなん?
(写真ではよくわからないでしょうが、建物の外周りぐるりは窯だよと言ってました)。
これがアルタムーラのパンです。
これまたユニークな形。まるで、ぶ厚いくちびるみたいです。。。笑!

が、「鞍」を表しているそうです。なるほど言われるとそんな風に見えてきました。それにしても大きいです。

私たちがパンをみて興奮してる間に、リタが店主に色々とオーダーしてくれ、店先のパサージュでランチタイムです。
出来上がりを待ってる間に色々おしゃべり。

アルタムーラのパンは自然そのもので、
材料は硬質小麦、天然酵母、水、塩のみ。
古くからこの街の周りで小麦畑が盛んに栽培され、中世からパン屋があちこちに出来たので、お互いその腕を競い合った故、美味しいパンが確立していったようです。
欧州連合(EU)が定めるDOP 表示はご存じでしょうか?
ここアルタムーラのパンは唯一それが名乗れるそうです。
見て!これすべてパンを使った料理。
イタリア的にはアンティパストになるのかしら??
トマトのブルスケッタ、ブッラータチーズ乗せ、フォカッチャ、パンツァネッラなど、、。
ここのフォカッチャはちょっと焼き過ぎ感満載だけど、外側の皮がバリっと硬く、中はもっちり。
も〜この美味しさたまりませんでしたが、、
お腹が満タン過ぎて食べられない。。。
胃袋が牛みたいに4つ欲しい〜。

そんなアルタムーラのパン屋さん巡りからプーリア州の美食の冒険がスタートです。

Recipe Adventure

〜旅して、作って、食べて〜 南イタリアのかかとプーリア州で出会った田舎の家庭料理は、クッチーナポーヴェラと教えられました。 海には海の食材、山には山の食材。マンマは手近に入る食材を使う以外の選択肢がなく、また台所も充分な設備などない。経済的裕福は無くとも家族への愛情があるが故、知恵と工夫を凝らして毎日の食事を作る。心に沁みるほど美味しい。そんなクッチーナポーヴェラに魅せられ料理冒険が始まりました。