マテーラのパン

友人に勧められたもう一つに、マテーラのパンがありました。
メールで送られたパンの写真と共に解説が1個が5㎏、10㎏あるのよ!と聞かされ
なんですって?!パン一つが5㎏!10㎏!ってどんなん?
と、これまた現地に行くまでが楽しみで仕方がありませんでした。
ワインボトルと比較してみてください。

よもやこれがパン🍞とは思えない形。
灼熱のマテーラCivita 地区 
散策の後にパンを食べたい食欲は全く無かったのですが、
とにかく涼みたいと思って入ったバールでどっさりマテーラのパンでお出迎えされました。
キリスト教では、
パンはキリストの肉
ワインはキリスト教の血
と認識されていたというのですから、マテーラ人にとって、パンは生きる糧だったのでしょう。
私たち日本人にとってはお米がその位置づけですよね。

"穀物"は世界中の人々にとって大切なたいせつな食糧だったことは間違いありません。
マテーラのパンは、それぞれの家で捏ねたものを、街の中に幾つかある共同の窯に持ち寄り1週間分を焼いていたそうです。

似たような形のパンが窯に入るとわからなくなってしまうので、自分のものとわかるように名前のイニシャルだったり好きなモチーフのスタンプを押して目印にしたそうです。

これはお土産屋さんで見つけた、パンのスタンプ。オリジナルの印をオーダーして作ってくれる職人さんも居るそうです。

Recipe Adventure

〜旅して、作って、食べて〜 南イタリアのかかとプーリア州で出会った田舎の家庭料理は、クッチーナポーヴェラと教えられました。 海には海の食材、山には山の食材。マンマは手近に入る食材を使う以外の選択肢がなく、また台所も充分な設備などない。経済的裕福は無くとも家族への愛情があるが故、知恵と工夫を凝らして毎日の食事を作る。心に沁みるほど美味しい。そんなクッチーナポーヴェラに魅せられ料理冒険が始まりました。