3年前に訪れたイタリアのマテーラ
南イタリア、バジリカータ州にある洞窟住居と呼ばれる石灰岩の岩穴の住居群です。
一眼みて、なんて色のない景色…
という悲しみみたいな気持ちと、それを払拭する壮大さに驚きました。
自然に侵食されて出来た岩穴に、当時領土争いから逃れて来た修道僧が住みはじめたことから徐々に庶民も住み着くようになったそうです。
この洞窟住居には、人間と動物(家畜)が、寝起きを共にする生活だった為、衛生面が悪く感染病はたえず蔓延していたそうです。
そんな状況は"イタリアの恥"と言われるようになり、みかねた政府が1952年人々を強制的に違う場所へ移住させたのです。
以降洞窟住居は政府の管理下25年放置されていまいました。
この25年の年月が経ったころ、マテーラの洞窟住居が遺産的面で価値が見直されるようになり、1993年ユネスコ世界遺産に登録(文化遺産)されました。
これを機に政府は建築家やエンジニア、アーティスト、医者と言ったお金の出資が出来る人々に修復を含めた貸渡をし始めると、ホテルや、画廊、ショップなどが建設され旅行者の魅力を惹きつける観光地として活気を取り戻したというのが現在の姿です。
私たち一行は友人のお勧めのホテルに1泊。このホテルのコンセプトは、かつての洞窟住居の暮らしのままを体験して欲しいとの想いで、新たな壁や天井、明かりを作らない最小限のリノベーション。
私たちは4人でスイートルームを1つ、2人でダブルルームを1つのに泊まるのですが、
なんと!
ベッド、お風呂(バスタブ)、トイレが全て壁無しで設置されていて、思わず皆んな顔合わせて、スケルトン??
うゎはっ!ひきつり笑い🤣
そんな恥かしさも、一度裸になってしまえば皆同じよっ!と、慣れてしまうものですね。なんの問題もなく、それよりもこんな体験が出来る喜びの方がまさって冒険気分でした。
泊まったホテルの真向かいには、グラーブ渓谷があり、その渓谷の向こうの峰から昇る朝陽がほんとに素晴らしく、朝陽を眺めながらのワインは🍷至福の時間でした。
こんな体験は一期一会。
でも、また機会があれば再来したいと思う場所です。
そして朝食が更にブラボー👏👏👏でテンション上がりまくりでした⤴️✨⤴️✨
サラミやハム、モッツァレラチーズに、リコッタチーズ、タルト、ケーキ、フレッシュジュース。
もう、ここはパラダイスです💕
アレもコレもと食べようとするのは私たち日本人だけのようで、ちょっと大人がありませんでしたわ😅
続く。
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